激しく、優しく、愛して





え、待ってあんだけ叫んだのになに?
足りない?え?


「俺は愛してるって言ったのに
お前は好きだけか?
そんなんで満足するとでも思ってるのか?」


あぁ、なにを言っているんだこの人は。


校門の手前で足を止めて振り返る。
あの頃のどうしようもない
わたしを拾ってくれた高校に
心の中でお礼を言う。



そして、冬二と一緒に校門を跨いだ。




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