激しく、優しく、愛して
「今日は西条先生の歓迎会でしてね!
三次会にここに来たんだよ!!!」
結構酔っているぐっちの声が雑音に聞こえる。
涼も少し眉間にしわを寄せてオーダーをとる。
「先生方、いつも涼とナナが
お世話になってます」
それに比べておじさんの声は本当に…
「俺も谷口先生と同じものを」
……冬二の声が心地よく聞こえたのは…
気のせいかな。
横目でチラチラ見てみるけど冬二は全く
こっちを見ない。
いや、見なくていいけど。
べつに見て欲しいとかじゃない。