激しく、優しく、愛して





ただ、あの撫で声で冬二の腕に絡んでる
馬場が不愉快なだけ。


「赤がいいって言うと思ってたよ」


「……え?あぁ、はい。黒より赤ですよ」


ほっとけばいい。関係ない。知らない。
視界に入れなければ済む話。



「馬場先生のみすぎですよ少し休んで下さい」


そう言って冬二が
馬場の頭をポンポンと…した。


"頭いいな相川は"


ドクンと胸が鳴ったのがわかった。


誰にでもするのか、あの男は。







……ほんと、不愉快。




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