Destiny✰✰✰
*私は信じるのです



宇宙まで見えちゃうような雲一つ無いすんだ青空

歌っているような小鳥のさえずり

あったかくて気持ちいい空気



何もかもがキラキラしてる!
そう、今日は高校の入学式!




…な・の・に


『なんで寝坊するかなぁあああああああああああああああ』

こんなあたしは愛原 夢希。
ご存知の通り今日が高校の入学式なのに寝坊する……馬鹿です……

『あああああ!高校どっちだよー!!』

グイッ

『んぎゃぁっ!』

若干道に迷いかけていたあたしは突然後ろから誰かに腕を引っ張られた

「……朝からうるさい」

この声は……

『別にいーじゃん……ナルシスト残念男!』

「俺は確かにかっこいいけどそんな名前じゃねえよ!龍一様と呼べ!!龍一様!」

そう、こいつは仲井 龍一。
かっこいいのにナルシストなとっても残念な男なの…

『…てか腕はなしてよ!』

「やだ」

『なんで?!』

「だって手はなしたらそっちの道いくだろ?
学校はそっちじゃなくて右の道だっつーの」

『ぇえええええ?!!!そーなの?!!
……って、あんたあたしの高校じゃないでしょ?なんで道知ってるの?』

「俺もそこだよ?」

『っは?!!what?!なんで?!違うとこ受けたんじゃないの??仲井馬鹿だもん!』

「俺だってやるときゃやるんだよっ
てかいちいち大声だすな!ったくうるせえなぁ」

『ぶーーー!』

あたしが口をふくらませてすねていると

「……てかやべえぞ時間!」

グイッ

あたしの腕がまたもや引っ張られた

『ぎゃああああああ!はしるのはやいはやいはやいはやいはやーーーい!!!』

「文句言うなよ!間に合わねえ!」

高校生活初日。キラキラな感じで始まるはずが……やっぱりこうなりました…
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