サガシモノ
☆☆☆
椿山高校の旧校舎は地蔵山のふもとにある。
あれ?
なんで地蔵山のふもとにあるのに椿山高校なんだろう?
ま、いっか。
地蔵山高校とかだと、ちょっと雰囲気悪いしね。
あの山には沢山の椿が植えられていたから、そこから名付けたのかもしれない。
そんな事を考えながら、あたしは手早く着替えて家を出た。
玄関を閉める寸前で「夏休みだからってハメを外し過ぎちゃダメよ!」と、お母さんの声が聞こえて来た。
夜の街はまだ明るくて、夏休み中と言う事で沢山の人たちで賑わっていた。
「咲紀!」
家から一番近いコンビニまでやって来ると、彼氏の吉田健(ヨシダ タケル)がすでに来ていた。
「健、ごめん待った?」
「いや、今来たとこ」
健は短い髪の毛をツンツンに立たせている。
普段は付けていないドクロのネックレスに、シルバーのゴツゴツとした指輪。
一見すればチャラそうだ。
夏休み中だけ少しイメチェンしてみたいと言っていたのを思い出した。
椿山高校の旧校舎は地蔵山のふもとにある。
あれ?
なんで地蔵山のふもとにあるのに椿山高校なんだろう?
ま、いっか。
地蔵山高校とかだと、ちょっと雰囲気悪いしね。
あの山には沢山の椿が植えられていたから、そこから名付けたのかもしれない。
そんな事を考えながら、あたしは手早く着替えて家を出た。
玄関を閉める寸前で「夏休みだからってハメを外し過ぎちゃダメよ!」と、お母さんの声が聞こえて来た。
夜の街はまだ明るくて、夏休み中と言う事で沢山の人たちで賑わっていた。
「咲紀!」
家から一番近いコンビニまでやって来ると、彼氏の吉田健(ヨシダ タケル)がすでに来ていた。
「健、ごめん待った?」
「いや、今来たとこ」
健は短い髪の毛をツンツンに立たせている。
普段は付けていないドクロのネックレスに、シルバーのゴツゴツとした指輪。
一見すればチャラそうだ。
夏休み中だけ少しイメチェンしてみたいと言っていたのを思い出した。