サガシモノ
松田邦夫
五十嵐孝の家から歩いて5分ほどの場所に松田邦夫が暮らしていたアパートが建っていた。
かなり年期が入っているアパートで、クリーム色の壁はあちこちひび割れている。
「誰かが暮らしている様子はあるな」
アパートを見上げて陽がそう言った。
あたしもつられるようにして視線を上げると、何部屋かカーテンが引かれているのがわかった。
「松田邦夫の部屋番号は?」
海が健に聞く。
健は持っていたノートに視線を落とした。
「203号室だ」
「ってことは、2階だな」
海がそう言い、歩き出す。
アパートの階段は外に付けられていてこちらもあちこちがひび割れている。
「大丈夫かよこのアパート」
海がぼそぼそと呟いている。
自分が暮らしていたら毎日不安になってしまうような古さだ。
「203だっけか? あ、おい、あったぞ!」
2階にたどり着いて部屋番号を確認し、海はそう言った。
かなり年期が入っているアパートで、クリーム色の壁はあちこちひび割れている。
「誰かが暮らしている様子はあるな」
アパートを見上げて陽がそう言った。
あたしもつられるようにして視線を上げると、何部屋かカーテンが引かれているのがわかった。
「松田邦夫の部屋番号は?」
海が健に聞く。
健は持っていたノートに視線を落とした。
「203号室だ」
「ってことは、2階だな」
海がそう言い、歩き出す。
アパートの階段は外に付けられていてこちらもあちこちがひび割れている。
「大丈夫かよこのアパート」
海がぼそぼそと呟いている。
自分が暮らしていたら毎日不安になってしまうような古さだ。
「203だっけか? あ、おい、あったぞ!」
2階にたどり着いて部屋番号を確認し、海はそう言った。