サガシモノ
☆☆☆
両親と川の字になって眠りについた、数時間後。
不意に目が覚めてスマホを確認した。
真っ暗な部屋にあたしのスマホの明かりが浮かび上がる。
時刻は夜中の1時だ。
みんな、もう旧校舎へ向かっている頃かもしれない。
あたしはスマホを枕元に戻し、目を閉じた。
今日は参加することができないけれど、明日は必ず行こう。
そう思った時だった。
閉じていた目の裏に、不意に飯田アキラの姿が浮かんできたのだ。
時間が近いから思い出しているのかもしれない。
最初はそう思っていた。
しかし、目の裏に現れた飯田アキラはジッとこちらを見てほほ笑んでいるのだ。
今まで飯田アキラが笑っていたところなんて、見たことがない。
あたしはそのほほ笑みに不気味なものを感じてハッと目を開けた。
瞬間……あたしの布団がやけに膨らんでいる事に気が付いたのだ。
「え……?」
疑問に感じた時、体中を冷気が包み込んで行き寒さに身震いをした。
膨らんだ布団がグネグネと大きくうごめく。
なにかいる!?
そう感じた瞬間、体が動かなくなったのだ。
首も目を閉じることもできない。
声だって出ない。
完全に金縛りの状態だ。
両親と川の字になって眠りについた、数時間後。
不意に目が覚めてスマホを確認した。
真っ暗な部屋にあたしのスマホの明かりが浮かび上がる。
時刻は夜中の1時だ。
みんな、もう旧校舎へ向かっている頃かもしれない。
あたしはスマホを枕元に戻し、目を閉じた。
今日は参加することができないけれど、明日は必ず行こう。
そう思った時だった。
閉じていた目の裏に、不意に飯田アキラの姿が浮かんできたのだ。
時間が近いから思い出しているのかもしれない。
最初はそう思っていた。
しかし、目の裏に現れた飯田アキラはジッとこちらを見てほほ笑んでいるのだ。
今まで飯田アキラが笑っていたところなんて、見たことがない。
あたしはそのほほ笑みに不気味なものを感じてハッと目を開けた。
瞬間……あたしの布団がやけに膨らんでいる事に気が付いたのだ。
「え……?」
疑問に感じた時、体中を冷気が包み込んで行き寒さに身震いをした。
膨らんだ布団がグネグネと大きくうごめく。
なにかいる!?
そう感じた瞬間、体が動かなくなったのだ。
首も目を閉じることもできない。
声だって出ない。
完全に金縛りの状態だ。