サガシモノ
「腕時計について聞く事もできた」
「それで!?」
「それが、奪った腕時計の行方がわからないままらしいんだ」
「どういう事……?」
あたしは首を傾げた。
あの映像の中では確かに3人が腕時計を奪っていた。
それなのにどこにあるかわからないなんて、変じゃないか。
「松田邦夫が嘘をついてるんじゃないの?」
「最初はそう思った。でも、どうやら本当の事みたいなんだ」
「どういう事?」
「3人は飯田アキラから腕時計を盗んだ。それを机の中に隠していたらしいんだ。
机の中から簡単に見つけられるし、飯田アキラが本気で怒って仕返しをすることもないだろうって考えだったらしい。でも……」
そこで陽は一呼吸おいた。
「気が付けばあの時計は机の中からなくなっていたんだ」
「なくなった?」
あたしは眉間にシワを寄せて聞き返した。
「あぁ。盗んだものを、更に盗まれたんだ」
「それで!?」
「それが、奪った腕時計の行方がわからないままらしいんだ」
「どういう事……?」
あたしは首を傾げた。
あの映像の中では確かに3人が腕時計を奪っていた。
それなのにどこにあるかわからないなんて、変じゃないか。
「松田邦夫が嘘をついてるんじゃないの?」
「最初はそう思った。でも、どうやら本当の事みたいなんだ」
「どういう事?」
「3人は飯田アキラから腕時計を盗んだ。それを机の中に隠していたらしいんだ。
机の中から簡単に見つけられるし、飯田アキラが本気で怒って仕返しをすることもないだろうって考えだったらしい。でも……」
そこで陽は一呼吸おいた。
「気が付けばあの時計は机の中からなくなっていたんだ」
「なくなった?」
あたしは眉間にシワを寄せて聞き返した。
「あぁ。盗んだものを、更に盗まれたんだ」