サガシモノ
飯田アキラはロープの先端を丸く結ぶと、躊躇することなく首を入れたのだ。


無意識の内にあたしは健の服の袖を掴んでいた。


健があたしの体を抱きしめる。


次の瞬間……。


飯田アキラは野生動物のような雄たけびを上げ、椅子を蹴ったのだった……。
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