サガシモノ
武田陽太
どうにか両親に許可を得られたあたしは、自分の部屋でベッドに入った。


今日見た映像はとても悲しいものだったけれど、健が真剣に話をしてくれた姿を思い出すと、とても暖かな気持ちになれた。


「ありがとう、健……」


あたしは小さな声でそう呟くと、目を閉じて眠りに落ちたのだった。
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