サガシモノ
☆☆☆
翌日、目が覚めると久しぶりに頭がスッキリしていた。
思ったよりもよく眠れたみたいだ。
ベッドの上で大きく伸びをして起き上がる。
今日も朝からみんなと集まって武田陽太の家を訪ねなければいけない。
朝食を終えて身支度をすませ、両親に今日の予定を説明してから家を出た。
昨日血が出ている足が少し痛んだけれど、心は清々しい気分だった。
集合場所はいつものコンビニ。
暑さに負けてみんなアイスを食べていた。
あたしもアイスを一本買って、それを食べながら住所を頼りに家を探し始めた。
「今年の夏休みはなにもできねーなー」
ダラダラと歩きながら海がため息交じりにそう言った。
好奇心で旧校舎へ行ってしまってから、夏休みなんて消えてしまったようなものだ。
「遊びには行けないけど、課題ならやる時間があるでしょ」
渚に言われて、海はあからさまに嫌そうな顔を浮かべた。
「夏休みを満喫するためにも、さっさと見つけないとな」
健がそう言い、大きな民家の前で立ちどまった。
翌日、目が覚めると久しぶりに頭がスッキリしていた。
思ったよりもよく眠れたみたいだ。
ベッドの上で大きく伸びをして起き上がる。
今日も朝からみんなと集まって武田陽太の家を訪ねなければいけない。
朝食を終えて身支度をすませ、両親に今日の予定を説明してから家を出た。
昨日血が出ている足が少し痛んだけれど、心は清々しい気分だった。
集合場所はいつものコンビニ。
暑さに負けてみんなアイスを食べていた。
あたしもアイスを一本買って、それを食べながら住所を頼りに家を探し始めた。
「今年の夏休みはなにもできねーなー」
ダラダラと歩きながら海がため息交じりにそう言った。
好奇心で旧校舎へ行ってしまってから、夏休みなんて消えてしまったようなものだ。
「遊びには行けないけど、課題ならやる時間があるでしょ」
渚に言われて、海はあからさまに嫌そうな顔を浮かべた。
「夏休みを満喫するためにも、さっさと見つけないとな」
健がそう言い、大きな民家の前で立ちどまった。