サガシモノ
すると、そこでまた人影が動いているのが見えて、あたしたちは手前で立ちどまった。
「まだ映像に続きがあるんだ」
健がそう呟き、職員室の中を覗いた。
健の言う通り、中には吉原先生の姿があった。
吉原先生は盗んできた腕時計を机の中に隠している。
そこで映像は消えた。
「あそこに腕時計があるってこと!?」
あたしは興奮気味にそう言った。
「たぶんな」
陽が大股に歩き出す。
まさかここまで映像で見る事ができるとは思っていなかったあたしたちは、急いで先生の机に集まった。
でも……違和感が胸の奥を刺激した。
こうして腕時計のありかまでわかってしまうんだったら、どうして近藤先輩の知り合いは海外へ逃げたんだろう?
見つけられていれば、海外へ逃げる理由だってないはずだ。
「まだ映像に続きがあるんだ」
健がそう呟き、職員室の中を覗いた。
健の言う通り、中には吉原先生の姿があった。
吉原先生は盗んできた腕時計を机の中に隠している。
そこで映像は消えた。
「あそこに腕時計があるってこと!?」
あたしは興奮気味にそう言った。
「たぶんな」
陽が大股に歩き出す。
まさかここまで映像で見る事ができるとは思っていなかったあたしたちは、急いで先生の机に集まった。
でも……違和感が胸の奥を刺激した。
こうして腕時計のありかまでわかってしまうんだったら、どうして近藤先輩の知り合いは海外へ逃げたんだろう?
見つけられていれば、海外へ逃げる理由だってないはずだ。