サガシモノ
きもだめし
女子3人で騒いでいると、あっという間に時間は過ぎていく。
夕飯を食べてお風呂に入って好きな人の話をして、そしてあたしの両親がすっかり寝静まった頃。
あたしたちは足音を忍ばせて部屋を出ていた。
3人分の呼吸がやけに大きく聞こえて来る。
細心の注意を払いながら階段を下りて玄関を開ける。
鍵を開ける時の音に心臓が止まりそうになる。
どうにか外へ出て家から離れると、あたしたちは顔を見合わせて小さく笑った。
それぞれの手には愛情が詰まったお弁当と、懐中電灯。
それになにか決定的なものが撮れるかもしれないと期待して持ってきたデジタルカメラがあった。
「緊張してきた」
男子たちとの約束場所に近づくにつれて渚が言った。
渚だけじゃない、あたしと栞も少し緊張してきていた。
こんな時間に男子に会う事なんてないし、きもだめしということも緊張の要因になっていた。
夕飯を食べてお風呂に入って好きな人の話をして、そしてあたしの両親がすっかり寝静まった頃。
あたしたちは足音を忍ばせて部屋を出ていた。
3人分の呼吸がやけに大きく聞こえて来る。
細心の注意を払いながら階段を下りて玄関を開ける。
鍵を開ける時の音に心臓が止まりそうになる。
どうにか外へ出て家から離れると、あたしたちは顔を見合わせて小さく笑った。
それぞれの手には愛情が詰まったお弁当と、懐中電灯。
それになにか決定的なものが撮れるかもしれないと期待して持ってきたデジタルカメラがあった。
「緊張してきた」
男子たちとの約束場所に近づくにつれて渚が言った。
渚だけじゃない、あたしと栞も少し緊張してきていた。
こんな時間に男子に会う事なんてないし、きもだめしということも緊張の要因になっていた。