サガシモノ
騙された!
そう気が付いた時にはもう遅い。
海と陽も興味津々にこちらを見ている。
「ひ、卑怯者!!」
あたしが渚を非難したところで、健が割って入って来た。
「うるさいぞお前ら。キスくらししたってどうってことないだろ」
スラッとそんな事を言う健は、ちっとも照れてない様子。
あたし1人慌てていてバカみたいだ。
「え? キスだけ?」
渚は騒ぐのをやめてそう言った。
「そう、キスだけ」
健は冷静に返事をする。
「なぁんだ。咲紀が真っ赤になってるからもっといろんなことがあったのかと思ったのに」
と、途端につまらさそうに欠伸をした。
な、なにそれ……。
キスでもかなり進んだと思っていたのはあたしだけのようで、4人はすでに探し物についての話題に切り替わってしまっていたのだった。
そう気が付いた時にはもう遅い。
海と陽も興味津々にこちらを見ている。
「ひ、卑怯者!!」
あたしが渚を非難したところで、健が割って入って来た。
「うるさいぞお前ら。キスくらししたってどうってことないだろ」
スラッとそんな事を言う健は、ちっとも照れてない様子。
あたし1人慌てていてバカみたいだ。
「え? キスだけ?」
渚は騒ぐのをやめてそう言った。
「そう、キスだけ」
健は冷静に返事をする。
「なぁんだ。咲紀が真っ赤になってるからもっといろんなことがあったのかと思ったのに」
と、途端につまらさそうに欠伸をした。
な、なにそれ……。
キスでもかなり進んだと思っていたのはあたしだけのようで、4人はすでに探し物についての話題に切り替わってしまっていたのだった。