サガシモノ
「さっさとメモして、その住所に行ってみよう」
健がそう言った時だった。
ガラッと音がして職員室の戸が開いたのだ。
ハッと息を飲んで振り返ると、そこには副担任の水原先生が立っていた。
体格のいい男性教師はあたしたちを見て目を丸くしている。
逃げなければと、咄嗟に体が動いていた。
だけど入口は1つしかない。
そこには水原先生が立っている。
どうしよう……。
「お前ら、なにしてる?」
驚きから立ち直った水原先生があたしたちを睨み付けてそう言ったのだ。
まずい……。
逃げなきゃいけないのに、逃げ道はない。
海がメモを終えてアルバムを元に戻した。
「探し物をしてるんです」
健が一歩前へ出てそう言った。
「探し物? 職員室でか?」
水原先生は全く信じてくれていない。
それもそうだろう。
勝手に職員室に入った生徒の言葉を信用するはずがない。
健がそう言った時だった。
ガラッと音がして職員室の戸が開いたのだ。
ハッと息を飲んで振り返ると、そこには副担任の水原先生が立っていた。
体格のいい男性教師はあたしたちを見て目を丸くしている。
逃げなければと、咄嗟に体が動いていた。
だけど入口は1つしかない。
そこには水原先生が立っている。
どうしよう……。
「お前ら、なにしてる?」
驚きから立ち直った水原先生があたしたちを睨み付けてそう言ったのだ。
まずい……。
逃げなきゃいけないのに、逃げ道はない。
海がメモを終えてアルバムを元に戻した。
「探し物をしてるんです」
健が一歩前へ出てそう言った。
「探し物? 職員室でか?」
水原先生は全く信じてくれていない。
それもそうだろう。
勝手に職員室に入った生徒の言葉を信用するはずがない。