サガシモノ
「あ、いた」


栞が前方に立っている男子たちを見つけてそう言った。


コンビニの明かりの前に3人の姿を見つけて、あたしたちは小走りで近づいて行った。


「どうしたんだよ、その荷物」


あたしたちを見て一番にそう言ったのは健だった。


「お弁当作って来たの。みんなお腹すくかもしれないと思って」


そう言い、手に持っていた荷物を見せた。


「マジで? 手作り?」


健の表情が明るくなる。


その顔にドキッとしてしまう。


自分の彼氏ながら、いつもカッコいいなと思う。


「そうだよ、みんなの手作り」


「やったな海。丁度腹が減ってコンビニで何か買おうかと思ってた所だったんだ」


陽がそう言い、海の肩を叩いた。


「おぉ。お前ら案外女子力高いんだな」


海はなぜか照れたようにそう言った。


「じゃぁ、きもだめしの前に食べようか」


あたしはそう言い、6人で近くの公園へと向かったのだった。
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