サガシモノ
☆☆☆
市立図書館の中は空調がよく聞いていて、自分の部屋にいるよりもずっと快適だった。
「あぁ、涼しいねぇ」
図書館に足を踏み入れた瞬間、友人の金井栞(カナイ シオリ)は目を細めてそう言った。
「ほんと、家にいるよりもずっといい」
あたしと同じ事を考えて口に出したのは、中居渚(ナカイ ナギサ)だった。
2人ともあたしと同じ椿山高校1年2組の生徒で、一番仲がいい子たちだった。
今日は夏休み1日目ということで、先に課題をすべて終わらせてしまうためこうして3人で市立図書館に集まっていた。
「咲紀、あっちに席開いてるよ」
「うん」
あたしは頷いて、栞たちの後に続いた。
あたしの名前は村上咲紀(ムラカミ サキ)。
スレンダーな栞やメリハリ体型の渚に比べれば子供っぽくみられる事が多い。
けれどそれも個性の一つだし、可愛いと言われているのだと思えば嫌な気持ちにはならなかった。
栞と渚の隣に座り、課題を取り出す。
広い図書館の中にはあたしたちと同じような学生の姿が多く見られた。
みんな勉強熱心で感心してしまう。
市立図書館の中は空調がよく聞いていて、自分の部屋にいるよりもずっと快適だった。
「あぁ、涼しいねぇ」
図書館に足を踏み入れた瞬間、友人の金井栞(カナイ シオリ)は目を細めてそう言った。
「ほんと、家にいるよりもずっといい」
あたしと同じ事を考えて口に出したのは、中居渚(ナカイ ナギサ)だった。
2人ともあたしと同じ椿山高校1年2組の生徒で、一番仲がいい子たちだった。
今日は夏休み1日目ということで、先に課題をすべて終わらせてしまうためこうして3人で市立図書館に集まっていた。
「咲紀、あっちに席開いてるよ」
「うん」
あたしは頷いて、栞たちの後に続いた。
あたしの名前は村上咲紀(ムラカミ サキ)。
スレンダーな栞やメリハリ体型の渚に比べれば子供っぽくみられる事が多い。
けれどそれも個性の一つだし、可愛いと言われているのだと思えば嫌な気持ちにはならなかった。
栞と渚の隣に座り、課題を取り出す。
広い図書館の中にはあたしたちと同じような学生の姿が多く見られた。
みんな勉強熱心で感心してしまう。