サガシモノ
「先生にはしばらくこの部屋に入っていてもらいましょうか。部屋の中は広いし食べ物もあるし、快適ですよ?」


飯田アキラが水原先生の腕を引き、扉の前へと移動する。


「い、嫌だやめてくれ!!」


必死で抵抗する水原先生の頭に五十嵐孝が拳を落とした。


過去五十嵐孝のように悶絶してうずくまる水原先生。


五十嵐孝はその体を転がすようにして部屋の中へと移動させた。


「夏休みが終わるころには出してあげますから」


飯田アキラはそう言うと、扉を丁寧に閉めたのだった……。
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