サガシモノ
☆☆☆

今日も相変わらず夏の熱さが続いていた。


こんな日は3人でプールや海に遊びに行きたい気分だった。


「おはよう咲紀!」


待ち合わせのコンビニまでやって来ると、Tシャツに短パン姿の渚が片手を上げて来た。


「おはよう。今日も暑いねぇ」


容赦なく降り注いでくる太陽の熱に、あたしは額の汗をぬぐった。


「本当だよね、何か冷たいものでも買っていく?」


渚はそう言い、アイス売り場へと足を向けた。


「栞の家に持って行くまでに溶けちゃうよ?」


ここからまだ少し距離のある栞の家を思い出し、あたしはそう言った。


「じゃぁ、今自分たちで食べる分だけ」


渚は最初からそのつもりだったようで、好きなアイスを手に取ってさっさとレジへ持って行ってしまった。


あたしは呆れながらも、確かにこの暑さの中歩くのは大変だと思い、アイスを選らんだ。


栞にはお菓子を買って持って行くことにした。
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