サガシモノ
さっきから少しも課題は進んでいないけれど、そんな事も気にならない。


3人そろえばどうしてもおしゃべりに花が咲いてしまうのだ。


「よし、じゃぁこの課題が終ったらみんなで浴衣を買いに行こうよ」


栞の提案に渚は目を輝かせた。


「いいね。そうしよう」


そう言うと同時に課題に視線を落とした。


栞もさっきよりも集中して課題に取り組んでいる。


「じゃぁあたしは水着を見ようかな」


すでに浴衣を持っているあたしがそう呟くと、2人同時に「ずるい」と、言われてしまったのだった。
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