サガシモノ
☆☆☆
男子たちと合流できたのはそれから1時間後のことだった。
ファミレスに集まり、栞の家で起こった事を説明する。
「冗談だろ? 栞が栞じゃなくなったなんて……」
陽が顔をしかめてそう言った。
「冗談なんかじゃないってば! 本当に見たんだから!」
渚が一生懸命話を続ける。
「あの旧校舎は本当にやばいって言ってたもんな。そこに遊びで足を踏み入れたんだ、なにかがあっても不思議じゃない」
健が考え込むようにしてそう言った。
「そんなこと言っても、俺たちにはどうしようもないだろ」
海が言う。
まだあたしたちの話を信じ切れていないのか、欠伸をかみ殺している。
「じゃぁさ、あんたたちも栞の家に行けばいいよ」
渚がムッとした表情でそう言った。
「ちょっと、渚……」
喧嘩をするために男子たちを呼んだわけじゃない。
しかし、渚は止まらない。
「栞の今の姿を見てないから、冗談だとかなんだとか言えるんでしょ」
きつい口調でそう言われて、男子たちは目を見交わせた。
「そこまで言うなら案内しろよ」
陽はそう言い、立ち上がったのだった。
男子たちと合流できたのはそれから1時間後のことだった。
ファミレスに集まり、栞の家で起こった事を説明する。
「冗談だろ? 栞が栞じゃなくなったなんて……」
陽が顔をしかめてそう言った。
「冗談なんかじゃないってば! 本当に見たんだから!」
渚が一生懸命話を続ける。
「あの旧校舎は本当にやばいって言ってたもんな。そこに遊びで足を踏み入れたんだ、なにかがあっても不思議じゃない」
健が考え込むようにしてそう言った。
「そんなこと言っても、俺たちにはどうしようもないだろ」
海が言う。
まだあたしたちの話を信じ切れていないのか、欠伸をかみ殺している。
「じゃぁさ、あんたたちも栞の家に行けばいいよ」
渚がムッとした表情でそう言った。
「ちょっと、渚……」
喧嘩をするために男子たちを呼んだわけじゃない。
しかし、渚は止まらない。
「栞の今の姿を見てないから、冗談だとかなんだとか言えるんでしょ」
きつい口調でそう言われて、男子たちは目を見交わせた。
「そこまで言うなら案内しろよ」
陽はそう言い、立ち上がったのだった。