サガシモノ
その考えが的中していたと知ったのは6時半になって突然スマホが鳴りはじめたからだった。


驚いて布団を跳ねのけてテーブルの上のスマホを手に取った。


健からのメッセージが届いている。


《朝早く悪い。今日みんなでもう1度集合しようと思う。来られるか?》


その文面にあたしは大きく息を吐き出した。


あたしも、1人で悶々と考えているよりもみんなと一緒にいたかった。


あたしはスマホを片手にベッドに座った。


《もちろん会えるよ。何時から?》


そう送ると、すぐに返事があった。


《できたら朝から集合したいと思ってる。ってか、咲紀ちゃんと寝たのか?》


この時間にすぐ連絡を返したことで、眠っていない事がバレたようだ。


《眠れなかった。健もでしょ?》


《あぁ、そうだな。さすがに寝る気にはなれなかった。早く探し物を見つけて栞を返してもらおうぜ》


その文面にあたしは大きくうなずいた。


あたしだけじゃない。


みんなが一緒にいるから、きっと大丈夫だ。


そう思い、あたしはシャワーを浴びて頭をスッキリさせることにしたのだった。
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