サガシモノ
バタバタと慌ただしく階段を駆け下りてダイニングへ向かう。


ラップにくるまれたハンバーグが置かれている。


すっかり冷めてしまったそれをご飯の上にのっけて一気にかき込んだ。


慌てたせいで何度もむせたけれど、どうにか晩ご飯を終わらせた。


ぬるめのシャワーを頭から浴びていると、ようやく目が覚めていくようだった。


「今日こそは、なにを探せばいいのか突き止めないと」


シャワーを浴びながらあたしはそう呟いたのだった。
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