君の隣に
担当の学年ではないため先生には滅多に会えない。
「杉田さん、ありがとう。」
これが私と先生の会話。
「板倉先生は委員会ですか?」
吉田先生が声をかけた。
「いいえ、掃除が終わった所なんです。」
私は板倉先生をがん見していた。
「杉田さんは新聞委員会頑張ってね!」
そう言ってガッツポーズをしてくれた。
初めてのガッツポーズ。
嬉しくてつい。
「本当に好きです!」
…めっちゃ恥ずかしい!
早く逃げたくて春樹の腕を掴んだ。
「は、春樹、行くよっ!じゃ、板倉先生っ! 」
本当は板倉先生が先生じゃなかったら本当に好きになっていた。
それだけが残念。
そして委員会の教室に着いた。