君の隣に
保健室
コンコン…ガラガラ
「失礼します…。ともみ、いる?」
保健室に先生はいない。
一つだけベットが使われていた。
「ともみ、開けてもいい?」
「ダメって言ったら開けないの?」
「ダメって言われても開けるよ。だって心配だもん。…開けるね。」
「っ…最低っ…ヒクッ…えりなごめん。本当はね…本当はっ…ヒクッ…知ってた。…ヒクッ…私の事見てない事くらいっ…知ってたのぉ…ウッ…ヒクッ…。でもっ…えりなを見てたなんてっ…ずるいよぉ…グズっ…ヒクッ…。」
ともみ、ごめんね。ごめんね。知らない間に傷付けてたんだね。
本当にごめんね。
「ともみ、ごめんね。本当にごめん。私何も見てなかった。見えてなかった。辛かったよね。本当にごめん。これからはちゃんと周り見るから…。」
そう言って私はともみを抱きしめて背中を摩った。
「ともみ、落ち着いた?…大丈夫?」
「えりな、顔酷いから少し休んだら教室行くね。ありがとう。来てくれて。」
「来るのは当然でしょ、友達だもん。待ってるね!」
そう言って私は1人教室へ戻った。