君の隣に
教室では将生と涼太と裕樹が騒いでいた。

「えりな、どこに行ってたんだよ。将生と涼太教えてくれねぇの。」

教えられるわけないでしょ。

「女の子には色々あんの。もう、デリカシーなさ過ぎ…。てか次なに?」

「次は理科。実験だよ、理科室。」

「おお、さすが涼太。答えが早くて助かる。ともみの持っていった方がいいかな。」

「だったら保健室寄ったら?教科書もって。」

さすが涼太。

「うん、そうする。私先に行くね。」

将生といても喧嘩になりそうだし。ともみの事心配だし。

「俺も一緒に行く…。えりな、ダメか?」

やっぱり…

「将生、悪いんだけどそんな…「えりなと行くなら俺も行きたい。」「裕樹もいくなら俺も行くよ。」はいはい、みんなで行こう。でも!保健室は私だけが入るから!それだけは約束してね!」

「「「はーい。」」」

言えなかった…。

「じゃ、いってくるわ。」

「おう!」

返事は裕樹だけかいっ!

< 8 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop