病気持ち少女とNo.1暴走族
だからさ、私が死ねばお金だって
私の分払わなくてすむだろうし、
今働いて稼いでいるお金は
お父さんのこれからの生活費に
使えるから無駄にはならないし。
お父さんだってそれで楽になる。
それでいいじゃん。
私が死ねば、いい事いっぱいあるだろうし。
少し心を落ち着かせ、
ため息ついてトイレを出ると
壁に寄りかかってスマホを弄ってる
鈴翔がいた。
まだいたのかよ。
ま、無視しよう。
そう思って教室に戻ろうとしたら。
「鈴華。明日の土曜日空けとけよ」
「は?」
そう言って鈴翔は屋上に続く
階段を早歩きで上がっていった。
…は?