病気持ち少女とNo.1暴走族
ソファーに再び寝転ぶと
仕事をしていたお兄さんは私に近づいてきて
私の足がある方に座る。
「お父さん、仕事頑張りすぎて痩せてたよ」
「…元々痩せてるよ」
「娘のためにって会社の他に
バイトを6箇所やってるらしいね」
「…そんなにしても無駄なのに」
「寝る時間はたったの3時間らしいよ」
「…8時間は必ず寝る人なのに…。
なんでそんな無駄な事…」
「無駄とわかってても、
もしかしたらって。
娘の手術費が貯まるかもしれないから、
辛くても頑張れるんだよ」