病気持ち少女とNo.1暴走族
椅子から立ち上がり、
お兄さんが念のためと用意してくれてた服。
靴下はニーハイ、
短パンとTシャツ、
Tシャツの上にパーカーを羽織った。
お兄さんにメモしとかないとダメだな。
《ちょっくら壊してきます☆》
と書いて窓から飛び降りた。
私、こう見えて死神と呼ばれてたから。
酷い通り名だよね。
1番面倒くさい有栖川組を潰すか。
ポケットに入ってる財布を見て
タクシーで有栖川組が集まってる
屋敷の近くに降ろしてもらった。
「お嬢ちゃん、ここは危険だよ。
いいのかい?」
「はい。…終わらせるために
ここに来たんで。
早く逃げてくださいね」