病気持ち少女とNo.1暴走族
「その、死神君。
足怪我してるみたいだけど大丈夫なの??」
「大丈夫じゃないよ?
けど氷龍を守りたいって言うから」
「…お兄さん。サングラス取ったらダメ?」
「もうちょっと遊ばせてよ~」
「サングラス邪魔」
サングラスを取ってお兄さんに渡し、
その変わりにキャップのつばで目元を隠す。
「お兄さん、喧嘩できるの?」
「無理だよ。医者だもん」
当たり前か。
あぁ、声でバレる。
って思ってるだろうけど、
声低くしてるから大丈夫だ。