病気持ち少女とNo.1暴走族
それを思い出しながら
鈴華が眠っている特別室に行くと
外は雪が降っていて、
空気の入れ替えにと開けていた窓から
雪が少し入ってきている。
それのせいで
暖房はつけてるが少し寒い。
俺は慌てて窓を閉めて
病室に置いてあるソファーに座る。
髪、伸びたな。
前、腰まであった髪は7年も切ってないため
地面つくくらいはあるんじゃないか?
ってくらい。
1ヶ月で2~3cmくらい伸びると
聞いたことあるし。
「あ、なになに?
鈴翔、仕事サボってるの?」
「サボってねぇよ。
俺は今休憩してんだ。
で、海、陸。
どうした?」
「どうしたって、今日クリスマスだよ」
「…あ、そうなのか」
クリスマスか。
…春まだ先じゃねぇか。
なんか俺勘違いしてた。