病気持ち少女とNo.1暴走族
「…いつ、退院できるかな」
「リハビリしねぇと」
「早速始めようかな」
「ダメだ!!」
鈴翔はガバッと顔を上げて
涙目で私を見た。
「目が覚めたの今なんだ。
休めよ」
「えぇ…。早く退院したいじゃん。
あとね、今結構ヤバイ格好だから
服着させて?」
「あ…。す、すまん!!」
鈴翔は顔を赤くして私に背を向けた。
…全然子供じゃん。
私は服を着直してベッドから降りようとする。
が、鈴翔に止められた。