病気持ち少女とNo.1暴走族
ちょっと髪邪魔だなぁ…。
「とーまーれっ!!!」
「うぉっ!!」
いつもは追いつけてなかったのに
私に追いついた鈴翔は
ガシッと私の手首を掴み、
自分の方に引き寄せた。
「はぁ…はぁ…、このっ…、馬鹿!」
「初めて私に追いついたね。
おめでと~」
「おまっ…、息切れしてねぇのかよ…」
「まだまだだね~」
まだまだ私は走れるよ?
…少し体が鈍ってるけどね。
やっぱり7年も眠ってたからかな。
「ま、待って…、鈴翔…、鈴華ちゃん…」
「え?あ、桜さん」
「…桜さんって、警察の?」