病気持ち少女とNo.1暴走族

可愛い…。
…って、三島??





「…そっか、三島…か。
えっと、馨ちゃん、
私をお兄ちゃんのところに
案内してくれる?」



「うん!いいよ~!
早く!早く!」





まだ小さい馨ちゃんが私の腕を掴んで
引っ張ってく。
思ったよりも力が強い。


そして、ついた場所はやっぱり中庭だ。





「あれがお兄ちゃん!
お兄ちゃんはね、勇者なんだって!」



「ふふっ。うん。知ってるよ」





裸足で中庭出るの久しぶりだ。
あ、寝てたから当たり前か。


7年前も座っていたあのベンチで
ぼーっと上を見てる男の子に
私は近づく。
< 187 / 231 >

この作品をシェア

pagetop