病気持ち少女とNo.1暴走族

また顔を逸らそうとする私の
両頬をガシッと両手で押さえて
鈴翔の方に向かせる。

あの…、これ前にもあったような…。





「う、うぅ…」



「顔真っ赤じゃん」



「だ、、だから嫌だったのに…」





だって、恥ずかしいじゃん…。

「好き」なんて、小さい時に軽い気持ちで
言ったことしかないし、
あの時だって、死ぬ前に言わなくちゃって
いっぱいいっぱいで恥ずかしいなんて
考えられなかったし…。



今は、目の前にいるし、
恥ずかしいじゃん…。






「鈴華、俺と結婚してくれ」



「…私、意地悪だよ?」



「あぁ」



「…迷惑かけるかもよ?」



「知ってる」
< 199 / 231 >

この作品をシェア

pagetop