病気持ち少女とNo.1暴走族
また顔を逸らそうとする私の
両頬をガシッと両手で押さえて
鈴翔の方に向かせる。
あの…、これ前にもあったような…。
「う、うぅ…」
「顔真っ赤じゃん」
「だ、、だから嫌だったのに…」
だって、恥ずかしいじゃん…。
「好き」なんて、小さい時に軽い気持ちで
言ったことしかないし、
あの時だって、死ぬ前に言わなくちゃって
いっぱいいっぱいで恥ずかしいなんて
考えられなかったし…。
今は、目の前にいるし、
恥ずかしいじゃん…。
「鈴華、俺と結婚してくれ」
「…私、意地悪だよ?」
「あぁ」
「…迷惑かけるかもよ?」
「知ってる」