病気持ち少女とNo.1暴走族
「…寝る」
「んじゃ、俺も…」
…こうしてると、子供に戻ったみたいだ。
昔は一緒に寝るのが当たり前だったからな。
まさか、また鈴翔と話せて触れれるなんて
思ってなかった。
助からないと思ってたから。
でも7年間も寝ていた。
…みんなに心配かけたし、待たせた…。
だから、これから空白だった7年を
埋めるくらい楽しく、
時には辛いことも…うん、絶対あるな。
まぁ、それでも生きてるんだから
覚悟しないとね。
手術費をくれた人達のためにも、
私は生きて幸せにならないと。
きちんと仕事して、
そのお金も返さないと。
私はみんなのおかげでこうして
生きれたんだから。
全員にありがとうって言いたい。
「ありがとう」
こんな私を助けてくれて、
ありがとう。
end