病気持ち少女とNo.1暴走族
…だって。約束だから。
でもね、びっくりしたんだよ?
まさかあの人とまた会えるなんて
思ってなかったからね〜。
■■■
時は私が目が覚めた日に遡る。
ちょっとした準備運動をして
有栖川組を潰そうとフードで顔を隠しながら
病院を出ると見覚えのある番号の
タクシーが見えた。
近づいて中を見てみる。
が、人はいない。
当たり前だよね。
会いたかったんだけどな…。
なんて思ってタクシーから離れようとしたら
声をかけられた。