病気持ち少女とNo.1暴走族

「どうした?
いきなり黙って」



「ちょっと思い出してただけだよ。
あ、そうだ。
いつ退院できる?
リハビリいらないよね?」



「…あー、まぁ…な。
いつにするか…」





…あ、そうだ。
私が退院したらお父さん、
困りそう…。





「…やっぱり、退院いいや」



「なんでだ?」



「…だって、お父さんに
迷惑かかるでしょ?」





今、何してるかわからないけど。
私の目が覚めても
会いに来てくれないし…。

やっぱり、私…。
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