病気持ち少女とNo.1暴走族
「全然」
「どうして?」
「今、鈴華の父さんは海外で仕事してんだ」
海外??
…海外?!!!!
「な、なんで海外?!」
「海外でやりたい仕事があるんだって言って
飛んでった。
きちんと鈴華が目を覚ましたって事は
教えた。
でも来ないって事は
仕事が忙しいんだろうな」
…そっか。
忙しいなら、しょうがないよね。
「それと」
「?」
「鈴華が退院したら
俺の家に来いよな」
「…は?」
「…は?ってなんだよ。
俺達一応婚約者じゃねえか。
鈴華の父さんにも鈴華の事は頼む!
…ってドヤ顔で言われたしな」