病気持ち少女とNo.1暴走族
「…お前、もう長くて…」
「うるさい。…もう帰ってもいいよね。
じゃ」
鈴翔を振り払い私は走って遊園地を出た。
「はぁ…はぁ…、ゲホッ、ゴホッゴホッ…」
…あと1年なんて、
生きれないかもな。
「は、はは…」
涙が出るよ…。
「…もっと、生きたい、なぁ…」
血のついた右手を見てため息をつく。
「…それが、本音か」
「…なんで追いかけてくるのよ。
足、私よりも遅いくせに」
「ま、そのおかげでバレずに
鈴華の本音聞けたし」
最悪だ。