病気持ち少女とNo.1暴走族
まだ小さい子に重たい病気を与えるなんて
神様も酷いお方だなぁ。
「…隣、座っていい?」
「うん」
ありがとうと言って男の子の隣に座る。
「手術はいつ?」
「…明日」
「…そっか。
手術前ってすっごい不安になるよね。
もしこの手術が失敗して、
死んじゃったら。
もしこの手術が失敗して、
お母さんお父さんと
会えなくなってしまったら。
もっと生きたいのにって」
「…お姉ちゃんは手術した事あるの?」
男の子は初めて顔を上げて私に聞いた。