病気持ち少女とNo.1暴走族
クラスの女子がキャハハハッと
高い声で笑って転校生に言う。
それを見て聞いた氷龍の総長、
鈴翔は私をじっと見る。
なんとかしろって事?
私のせいじゃないし。
「ねぇ鈴華~、やっちゃう?」
「…んー、どうしようかなぁ」
私にとって氷龍なんてどうでもいいし。
関わりたくない。
でも作戦のためだ。
「…やるからには氷龍も狙いたいし」
「えぇ?!!
り、鈴華、氷龍の誰狙うの?!」
大きい声で言うと思った。
だからこう言ったんだ。
それで笑ってた女子は
興味津々な目で私を見る。
ほら、静かになった。
「これでいいでしょ?」
と言う目で鈴翔をチラッと見た。
だけど鈴翔は目を逸らして無言。
…なんか言えよ。
言われても困るけど。
「ねぇ、聞いてる???
転校生ちゃん?」
「……き、聞いてます」