病気持ち少女とNo.1暴走族

まぁ、いっか。



ブルーシートで屋根を作って、
その下に水を吸い取るシートが敷かれた
日陰に座って腕から日焼け止めを塗る。




…さて。背中をどうするか。





「よし。鈴翔、背中やって」



「…俺を殺す気か」



「あ、それは嫌だけど、
背中だけ黒いのは嫌だなぁ」



「わかったわかったやってやる」



「ん」





私は背中の紐を外して
寝転がる。





「…元気だなぁ」





泳いだり水かけあったりしている
蛍達を見る。





「子供だな」



「私の水着姿見て顔赤くしてる鈴翔も
子供だよね」



「しょうがねぇだろ」
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