病気持ち少女とNo.1暴走族

「す、凄い…。

あっ、待って姫様!!」





流石人魚…。

人間になっても泳ぎは速い。



慣れない尾鰭で水の中を泳ぎ、
姫様を追いかける。





「えっとー…、鈴翔君、だっけ?」



「は…?」





その時、姫様が鈴翔に抱きついた。



少し離れたところで見ていた私は
猛スピードで泳いで姫様の手を掴んで
猛スピードで離れたところに逃げた。





「ちょっと~!」



「はぁ…はぁ…。
な、なんで抱きつくんですか?!!」



「人間の男の子に触れてみたかったの!」
< 74 / 231 >

この作品をシェア

pagetop