病気持ち少女とNo.1暴走族
2人の誕生日
鈴華!!!!
声が聞こえる。
でも、力が入らない。
何とか動かそうと指先だけでもと思い、
指先に力を入れると少しだけ動いた。
指先が動くなら、動けるはず。
「鈴華!!!!…りん、かっ…」
目を開けると泣きそうな鈴翔の顔。
「……な、くなんて…。ダ……サ」
喉がカラカラで声も上手く出ないが、
何とか喋れた。
「ごめん…ごめんなさい、鈴華…」
「…ひめ、さま…」
もう既に泣いてる姫様もいる。