病気持ち少女とNo.1暴走族
衣装作り係
「鈴華!文化祭だって!」
「ふぅん」
「…興味ナイ系?」
「帰りたい」
もうクタクタだ。
何か鈴翔のお兄さんから
毎日病室に診察来るようにって、
僕がしたいだけだから
お金はいらないからって言われて…。
夜まで診察、診察、診察、診察で…。
「めんどくせぇ…」
「文化祭でやるの、劇らしいよ?」
「はぁ?!」
めんどくさ…。
「で、どんな劇やるのさ」
面倒くさいのだったら絶対やらない。
「白雪姫だって~。
練習夜までやるらしいよ?
みんな覚えが遅いからって」
「じゃあ私はパス」
「え?なんでぇ?!」
「…夜は、病室行かないとダメだから。
あ、私がどっか悪いって事じゃなくて、
知り合いがもうすぐで
余命宣告された日だから、
なるべく多く一緒にいたくて」