俺が彼女に会えない理由
2月半ば、S高校の合格発表日。
貼り出された合格者の受験番号を見て安心し、肩の力が抜けた。
死ぬ気で勉強し、何か月も睡眠を削った甲斐があって、なんとか念願のS高校に合格することができた。
同時に、風花のことが気になった。
人ごみの中で目を凝らし周囲を見回しながら風花を探すと、後ろのほうに姿を見つけた。
速まる鼓動を抑えながら、風花に近づき、「どうだった?」と尋ねると、「受かったよー!」と、大きな笑顔が返ってきた。
「おお、良かった。俺もだよ」
「ほんと?!やったね!!」
真冬の雪がちらつく日だったが、体中が熱くなっていくようだった。
そうして、高校生活への期待を胸に中学時代は幕を閉じたのだった。
貼り出された合格者の受験番号を見て安心し、肩の力が抜けた。
死ぬ気で勉強し、何か月も睡眠を削った甲斐があって、なんとか念願のS高校に合格することができた。
同時に、風花のことが気になった。
人ごみの中で目を凝らし周囲を見回しながら風花を探すと、後ろのほうに姿を見つけた。
速まる鼓動を抑えながら、風花に近づき、「どうだった?」と尋ねると、「受かったよー!」と、大きな笑顔が返ってきた。
「おお、良かった。俺もだよ」
「ほんと?!やったね!!」
真冬の雪がちらつく日だったが、体中が熱くなっていくようだった。
そうして、高校生活への期待を胸に中学時代は幕を閉じたのだった。