俺が彼女に会えない理由
「意外に冬弥くんて、奥手なんだね」

風花はベッドに入った、渋々という様子で。

「は?奥手じゃなくて、紳士って言えよ」

「私、別に、紳士的な対応を求めてないけど。荒々しくされたりとかっていうのも、女子的には、結構、憧れるんだよ。強引に抱い・・・」

「おい。それ以上、言うな!」

慌てて言葉を途中で遮る。
俺は横になり布団を頭からかぶる。
床の硬さが腰や背中にかなりこたえるが口には出せない。

「もう寝るぞ」

「・・・私じゃ、物足りないよね。ユーレイだし、高校生だし。生身の大人の女がいいよね」

「何、バカなこと言ってんだよ」
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