私に恋してくれますか?
実家に寄り、これからの季節に必要な衣類や、ドレッサーを持ち出すことにし、
愛着のある小物や、本や裁縫道具やアクセサリーも少し持って行くことにした。

引越し屋さんがやって来て、荷物を運び出し、
私は静子さんと三好さんの運転する車で、ひとり暮らしを始めるマンションに向かった。


マンションについて三好さんと静子さんと荷物を片付け、拭き掃除をする。
新しく用意した家具や家電はもう、トオルくんと設置がおわっている。
そのうちに引越し屋さんがやって来て、また、片付けた。
重い本は三好さんが本棚に入れてくれて、ドレッサーの中身や細かい荷物を静子さんと片付けると、全部おしまいだ。

「ありがとうございました。」と頭を下げると、

ふたりは顔を見合わせ、
「いつでも呼んでください。」と微笑んで部屋を後にした。




ひとりきりの部屋。

誰の気配も
物音もしない。

新しい生活の始まりだ。


自由と責任。

私はそっと呟いて、お風呂のお湯を溜めに行った。

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