私に恋してくれますか?
翌日は熱が下がり、日曜はのんびり実家で過ごした。
リビングで本をめくったり、テレビをぼんやり見ている私に
家族はそれぞれ声をかけ、ドロップをくれたり、プリンを買ってきたり、
頭を撫でたりして、甘やかしてくれた。

実家っていいなあ。
弱っている私の心を包んでくれる。

離れてやっと気づくこともある。

私はカフェオレの入ったカップを包んだ掌を開いて、
右手のピンキーリングを見つめていた。




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